8日目―尿道開発―

「ああああああああっ! ―-~~~っ! あ、ああ、ぅ、ぅうううううゔゔゔっ‼」

「やあやあ久しぶりー。ってうっわ、すごい匂い」

 入ったとたんに部屋中に満ちる淫液の香りに、梓は大げさに顔をしかめる。

 部屋の中心で顔を振り乱して乱れる蛍に目をやった。

 戒められた両手両足は白くなるほど握られていて、体を軋ませるたびに形の良い胸がぶるりと揺れる。腰は一瞬たりとも止まらずに淫らなダンスを踊っていて、果てるたびに大きく痙攣し、ベッドを軋ませていた。

 さらに、秘裂からはたらーっと愛液が糸を引いて下まで伸びており、床には蛍を中心にねっとりとした水たまりができていた。

 会話できないとつまらないな、と、梓は責め具のスイッチを切る。

「あっちゃー、これ水分補給足りてるのかなあ。あ、おはよう。生きてる?」

「は、はあ、は、っあ、……ぅあっ!」

「ああ、もう繊毛が触れてるだけで果てそうなんだ」

「あんっ」

 きゅぽ、と管を取ってやると、汗まみれの顔ががくりと下に垂れる。

 ありゃ、壊れちゃった? とのぞき込むと。

 前髪の隙間から、蛍の鋭く大きな目が覗いた。

「5日、耐えたわよ……、ざまあ、みなさい」

「耐えた? どこが?」

「あ、うっ!」

 ぽってりと膨らんだままの陰核に息を吹きかけると、それだけで蛍は声を漏らした。

 梓は人差し指で、蛍の陰核を軽くつつく。

 二回目、三回目、四回目……。

 五回目で、蛍は大きく喉をさらして顔を天に向けた。

「――~~~っ! っく、あっ!」

「あっはは! この体たらくで勝ち? とんだ勝者だね」

「誰だってこんなことされたらこうなるに決まって……っ! あうっ!」

「はいちょっと黙って」

 陰核を擦って蛍を黙らせ、梓は天井を見る。

『経過日数:8/100』『機械停止:0/100』

(まー、これは確かに予想外だったかな)

 息だけで喘ぐような陰核にされながら、未だに夜中の責めに耐えている。

 特別な訓練を受けたわけでもないただの女性が、ここまで我を通していることに、梓は内心で舌を巻いていた。

「蛍ちゃんさー、なんでそんなに意地を張るの?」

天井を指さして、梓は問う。

「『イきます』って言うだけだよ? 記録してるからわかるけど、昨日なんて200回以上イってるよね。素直になったほうが体力温存できるとか思わないの」

「そうやって、段々と要求を上げて堕としていくんでしょ。これでも色々調べる仕事なんだから、それぐらいわかるわよ」

「まーそうなんだけどさ」

(だからって、拠り所もなく耐えられるほど易しくないと思うんだけどなあ)

 疑問は残るが、まあいい。

 こっちだって多忙なのだ、時間は無駄にしていられない。

 ねちゃり、と蛍の愛液溜まりに足を踏み入れ、梓は言う。

「さて、陰核も立派に成長したことだし、いよいよ次の工程に入りまーす」

 神経を逆なでするおちゃらけた声で取り出したのは、綿棒のようなもので。

 訝し気に眉を顰める蛍の尿道を人差し指で押して、梓は嗤った。

「次はここで気持ち良くなってもらうね」

「ばかじゃないの、そんなのむりに決まってるじゃない」

「諦めが早いなあ、大丈夫だよ。肉芽もこんなになったんだから、さっ」

「あああっ! う、あっ」

 暇つぶし感覚の愛撫にも口を開けて悶えてしまう蛍。

 梓は、赤みが戻らない蛍の頬を綿棒で撫でる。

「ほら、わかる? 綿棒と言っても、実態はちょっと違ってね。全面にびっしりあの繊毛がついてるの。だからすんなり入るし、たくさん刺激してくれるからね」

「とことん、悪趣味ねっ」

「あとこれあげる」

「んんんんっ⁉」

 いきなり水差しを口に突っ込まれて、意表を突かれた蛍はほとんど飲んでしまう。

 吐こうとするも、口を抑えられてはそれもできず。

 せき込むのを眺めながら、梓は綿棒にべったりとピンク色の媚毒を垂らして、蛍の秘貝を手で広げた。

 

■■■

 

「あ、ふ、ぅ、うう、ん、……ふ、ぅ」

「どう? 気持ちよくなってきたー?」

「なるわけ、ないでしょっ」

「じゃあまた退屈しのぎにどうぞ」

「やめろ、それはやめっ、――~~~っ、ああああああああぁぁあぁっ!」

 さっきまで陰核を擦り上げていた繊毛の管を取り付けられて、蛍はがくがくと腰を震わせる。

 ぷしっ、とまとまった量の愛液が噴き出すのを見て、梓は尿道に入った綿棒をくいっと手前に押した。

「ああぁぁっ! っく、あっ!」

 体を限界まで弓なりにして、蛍は再び絶頂に達する。

 腰を振った拍子に、ぬらぬらと愛液にまみれた陰毛からしぶきが飛んで、梓の白衣を濡らした。

「尿道を刺激すると陰核にも響くでしょ。どーよ、この計画しつくされた工程表は」

「ゆるさな、ぜったい、ゆるさないんだから、ぁぁああああっ!」

 尿道を上下左右に綿棒でほじくられて媚毒を塗りこめられながら、蛍は別の欲求とも戦っていた。

(………尿意、が、もうっ!)

 まるでそれを予想していたように、梓は言う。

「そういえばさっき飲ませたの利尿剤だから、そろそろきついんじゃない?」

「このっ、あくまっ、あ、うっ。じゃあさっさと出て行きなさいよっ!」

 汚いのは嫌い、という理由で、今までの拷問では、排尿排泄時は梓は席を外していた。

 今回もそうだと思っていた蛍は、よっこいしょ、と言って少し離れた床にぺたんと女の子座りをした梓の意図に愕然とする。

 蛍の表情を見て、梓は吹き出す。

「汚いのは嫌いなんだけどさー。なんか蛍ちゃんのこと可愛く思えてきちゃって。今なら全然大丈夫そう」

「ふざけんなっ、でていけ、でてってよっ!」

「ひどいこと言う子にはお仕置きだぞ」

すっくと立ちあがった梓は、刺さったままの綿棒をぐりぐりとかき回す。

「……っ、…………っあ」

「いま喘いだでしょ。まあ尿道締めなきゃ漏れちゃうし、でも締めたら媚毒の浸透も繊毛の刺激も強くなるしだもんねー。あはは可哀そう」

「こんなとこで感じてなんか……っ」

「勃起した陰核もなでなでしてあげましょうねー」

「ああっ! ぅあっ、あっ!」

「さて」

 肉芽を撫でられて数秒で震え出した蛍への愛撫をやめ、梓は問いかける。

「いまからイかせるけど、『イきます』って言ったならお漏らしは見ないであげるよ」

「………っ!」

「はいスタート」

「あああっ! あん、あ、あんっ!」

 くにくに、ピンっ、と。

 固く芯が通った肉芽を責められて、我慢しようもなく嬌声を上げる。

 涎のように愛液が伝い、体中は汗にまみれ、今日までの疲労もたまっている。これ以上辱められて、心に傷を負うなんて、想像するだけで耐えがたかった。

 だけど。

(折れたら終わる、折れたら終わるっ、からっ……!)

 ぎり、っと唇を噛んで。

「んんっ! っぐ、ぅうーー~~~っ!」

 敗北の証である熱い汁を噴き出しながらも、蛍は耐えた。

 耐えた、ものの。

「ふうーん、じゃあ見学させてもらおうっと」

「あうっ!」

 陰核に管を取り付けて、梓はさきほどの位置にまたぺたりと座ってスイッチを入れた。

「あああっ! ああああああっ!」

 しゃりしゃりしゃりしゃりっ! と高速で陰核を擦りまわされ、何度も何度も腰をベッドと虚空に往復させて。

 なにかのショーのように梓に鑑賞されながら。

 何度目かの果てと同時に、ついに蛍の我慢が決壊した。

 天を仰ぐ蛍は、背筋と足をぴんと伸ばして一瞬固まり。

 がくがくがくっ! と激しく全身を痙攣させた。

「も、でる、出ちゃうっ、っく、あぁぁゔゔぁぁああああああっ!」 

 潮と尿を同時に噴き出して、腰をグラインドさせ悶える蛍。

 噴水のように液をまき散らす淫らな姿と、ツンと鼻を突き、しかしどこか甘い臭いを間近で感じて、梓は裂けたような笑みを浮かべた。

「あは、やっぱり汚いと思わないや。可愛いね、蛍ちゃん」

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