5日目―梓の平日1―

 牢に設置されているのは、ハムスター用のを大きくしたような給水機と、股間部分にサドルがついた4つ穴の台座、アクリル蓋付きのトレー、布団と数枚のタオルと椅子、パソコンと和式便器だけだ。
 まだ背中が痛むため、うつ伏せで寝ていた梓は、ゆっくりと起き上がって給水機で水を飲む。沙羅曰く「綺麗に裂ければ綺麗に繋がる」らしいが、真偽のほどは定かではない。
 そして、にわかに尿意を催し始めて、顔をしかめた。
「最悪……」
 まだ慣れない、一生慣れたくない。
 絶対に監視されている部屋の中で、裸。
 和式便器にまたがり、足を開いて陰部を突き出すようにして、梓はゆっくりと下肢の力を抜いた。
「………んっ」
―――紙があるだけ、マシだと思おう……。
 屈辱的な排泄を終えて、のろのろと立ちあがる。給水機の水で顔を洗って、パソコンに座った。
 裸でも、牢の中でも、仕事は次々やってくる。

■■■

 昼休みのベルは、この牢の中にも届く。
 そのタイミングで、ごとん、と台座の前にあるトレーに剥き身の携帯食が補充されて、梓は顔を歪ませた。
「さいっあく」
 本当に、悪趣味極まりない。
 でも、食べないと後でひどい目に遭うのは自分なのだ。初日で懲りた。
 梓はそろそろと、台座に自分で四肢をはめていく。両腕、両足。最後の左足を入れると、それを感知してロックがかかり、梓は猫のような姿勢で拘束された。
 そうして初めて、トレーにかかったアクリル蓋が外れる。
『生きたかったら、畜生共の真似事でもするんだな』
「………みてろよ、あの性悪め。……はぐっ」
 豊満な胸を台座に押し付けて前傾になり、携帯食を咥える。
 すると、次の仕掛けが発動した。
「ん、ゔっ! も、う、ぅぅぅううあっ」
 台座の股間部分にあるサドルが、梓が食べ始めると強烈に振動を始めるのだ。
 ぶぶぶぶぶぶぶっ、と陰核から肉壺まで震わされて、梓は喘ぎ声を漏らすも、必死に携帯食に噛みつく。
「ん、んんんんっ! ううう、んぐっ、ん、はぁぁ」
 重量センサーでもあるのか、梓が食べ終わるまで、この振動は終わらない。
 喘いでばかりで口を動かしていないと、いつまで経っても終わらない。
 下を向いて喘ぐものだから、ぽたぽたと唾液がトレーに滴るが、そんなことを気にする余裕もなく梓は必死で口を動かす。潰れんばかりに胸を台座に押し付け、ようやく一本目を嚥下する。
 しかし、そこで限界が来た。
 半分まで食べ終わったところで気が緩んでしまって、梓は陰核への刺激で狂わされて、絶頂を迎える。
 サドルに陰部を支えられ、突き出した尻割れをきゅ、きゅと断続的にすぼめて、梓はまとまった量の愛液を吹き出した。
「あ、う、ぅううっ! あ、あんッ‼」
 とろとろと、前からも後ろからも涎を垂らす梓だが、それでも食事はまだ半分。
 台座に呑まれた手をぎゅうう、と握りしめて、自分の唾液で濡れた2本目の携帯食に口を付けた。

■■■

 午後の仕事も終えて、夕食も終わり、梓は給水機で口をゆすぐ。
 新薬は、調合過程を委託するしかないせいで通常よりは時間がかかるが、まあ来週中には出来上がるだろう。
 ねちゃり、と太ももを擦り合わせると返ってくる粘性の感触に顔を赤くして、梓は布団にくるまる。
―――このまま眠れたら、どれだけ楽か。
 実際は、そんな甘いことは起こらない。地獄はこれからやってくる。
 牢のある階全体が消灯されたのち、こつこつ、と足音がやってきて、梓は自分の体を自分で抱く。
 きぃぃ、と入ってきたのは真壁沙羅で。
 沙羅は、梓を守っていた布団をはぎとると、両手を掴んで頭の上に固定した。
「いい加減にしろよ、おまえっ」
「そういうな。夜間警備は退屈なんだよ。楽しませろ」
 一応は見えるように、監視カメラの映像が一覧表示されたタブレッドを布団の脇に置いて。
 沙羅は梓を戒めているのとは逆の手で、器用にズボンと下着を抜き取る。
 濡れたままの梓の陰部に自らのそれを擦りつけて、小さな声で笑った。
「寝る前に拭くのをやめたのか、想像して濡らしたのか」
「……どっちでもいいだろ」
「そうだな、どちらにせよ恥だ」
 梓は、諦めたように体の力を抜く。
「もういいよ。ヤるならヤれば」
 すい、と牢屋を見渡し、沙羅はふむ、と頷く。
 初日は、トレーに携帯食が残っていて鞭打たれた。
 2日目は、夜這いに抵抗していたらお腹を殴られて、危うく布団に吐くところだった。
「確かに、今日は問題なさそうだな」
「……今からあんたが帰ってくれれば、問題なく眠れるんだけどね」
「だが、無抵抗の女を抱いてもそそられないな」
 そう言って沙羅は、スーツからスタンガンを取り出した。
 青白い火花を散らすそれを、梓の肌に押し付けて、さらに電極の間に自らの指も挟んで、沙羅はにやりと笑う。
「私も一緒に受けてやる。お前の方が我慢強ければ、逃げられるかもしれないぞ」
「え、ちょっと。嘘だよね、ちょっと……っ!」
 冗談であってほしいという淡すぎる願望は、即座に否定された。
 ばちばちばちっ! と電圧がかかって、梓と沙羅は同時に体を跳ね上げる。
「いっ、ぎっ!」
「ぐっ、……く、はは。やはりその方が、そそる」
「あ、あああ………っ」
 ぐちゅり、と秘貝を合わせられ、梓は痺れる体を自分でも意識していないうちに震わせた。
 痛いと気持ちいいが交互にやってきて、頭が壊れてしまいそう。
 くちゅ、くちゅ、と愛液を混じらせて、沙羅は梓の柔肉に自らの引き締まった腰を押し付ける。
「お前も少しは楽しんだら、どうだ。猫」
「おばさん、相手じゃ……っう、気分でない、ねっ、ぁ、あっ」
「つくづく不敬だな」
「あああ、ああう、ううぅ」
 ぎゅ、と肉芽をつままれて、梓の腰が跳ね上がる。
 それに味を占めて、沙羅は自らが腰を打つタイミングで梓の陰核をつまみ始めた。
 強制的にせり上げさせられた腰が、沙羅の秘部と擦り合って、二人は官能を高め合っていく。
「あっ、あっ、……んあっ! く、っそ、あ、あふ、ふああっ!」
「………ふ、ぅ。…………っく」
 じわじわと高まり、9合目まで差し掛かったあたりで、沙羅は梓の首にスタンガンを押しあてた。
 薄く上気した頬を片方だけ吊り上げて、加虐者の顔で笑みを浮かべる。
「苦しめ、果てろ」
 ぱちゅんっ、と熟れ切った秘貝をつぶすようにぐりぐりと押しつけて。
 梓が果てるのと同時にスタンガンの電源を入れて、同時に沙羅は自分の官能も解放させた。
「あ、ああああああっ! が、ぐ、がああああああああああああっ!」
「ふ、ぅ……………っく、あ」
 ぴく、ぴく、と太ももに筋肉の筋を浮かび上がらせて絶頂を噛み締める沙羅と、叩きつけられるような快楽と電気ショックで頭をめちゃくちゃにされた梓。
 弄ばれた猫が足を開いたまま気絶しているのを見て、沙羅は梓の愛液を纏った指を舐める。
「思ったよりも、楽しめるかもしれないな」
 甘酸っぱい淫液の味を楽しみながら服を整え、沙羅は牢を後にした。

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