63日目―蛍と梓の平日4―

「ああ、ああ……ん、あっ!」
 朦朧としていた蛍の意識は、陰部に這わせられる生暖かい舌の感触によって無理やり浮上させられた。どうやら今日は、梓が先に起きたらしい。
 薬も抜け、さらに何日も続けてふやけきってしまった秘部は簡単な刺激だけですぐには手を迎え、蛍は股の間にある梓の頭をきゅっと挟んで、絶頂した。
 そして、梓が蛍の背中をぎゅうっとつまむのを感じて、わかっていることとはいえ唇を噛む。
 食事と水分補給は、1日3度。奴隷が与えに来る。それに対して、管を使った排尿、排泄の世話は昼食後に一度だけ。
 そうすると、当然それ以外の時間に尿意を催すこともあるわけで。
 梓が下に来るように体を反転させ顔を離すと、音もなく液体がシーツに吸収されていった。
「あ、ああ………あ、ぁ」
 梓の喘ぎ声が敏感なところにかかって、危うく蛍も悶えそうになる。
 喘ぎ声が止んで、愛液の匂いと尿の匂いでむせかえりそうなほど匂い立つ梓のそこに、蛍は一心不乱に吸い付いた。
「あああっ! は、あ……あ、ん! うあっ!」
「………ふ、ぅあ、……あはあっ! あ、ぅあ……」
 秘部から泣きたくなるほどの官能を与えられ、それを返すように蛍は延々と梓の味を舌で感じ続ける。
 500回果てさせろ、とは言われたものの、軽く小突かれただけで腰を震わせる両者が何回果てたかなんてわかるはずもなく。
 起きている間はずっと、お互いに強制絶頂を強い続けた。

■■■

 昼になると、棺桶が開けられて、三人の奴隷に一時的に外に出される。
 互いの股に頭を潜らせ、塊のようになっている梓と蛍は、そのままバスルームに入れられて、汚れをシャワーで落とされるのだが。
 当然、汚れが多いと判断される場所はお互いに舐め合っている部分なので。
 陰部に容赦なくシャワーを当てられて、この時ばかりは、梓も蛍も背中を反らせて自らの熱に焼かれていく。
「あああ、……くっ、あああ!」
「う、ゔゔああああっ、ああっ、あああっ」
 がくがくと体を揺らし、ときに腰で相手の頭を打ってしまいながらも、体の震えは止まらない。
 初日に梓と蛍の手に巻かれた生体センサーのデータには、洗浄だけで100回近くの絶頂がカウントされていた。

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 洗浄、食事、排泄管理の順に機械的に世話を終えられて、新しいシーツの上に寝かされて。
 棺桶に幕を下ろされてからが、梓の地獄の始まりだった。
「あ、はうっ、うあああっ!」
―――は、げしいっ、んだよっ!
 いったい何を吹き込まれたのか。
 レズでもサディストでもないくせに、蛍の愛撫は積極的で、容赦がなくて、たまらなく気持ちが良かった。
 基本的に舌はGスポットまで突き入れられて絶えず押すような刺激を与えてくる。陰唇に触れられた唇は襞をくすぐるように窄まったり開いたりしていた。さらに、漏れる蛍の熱い息が、梓の膣に籠って熱を増していく。
「あ、あああ……ぅあ、あ、……はっ、ああ⁉ あああっ!」
 そして、刺激に梓が慣れてくると、背中に回された腕を尻割れの近くまで持ってこられて、陰核を吸われる。
 腰を引くこともできず、肥大化した急所を吸われ、転がされ、梓は数度の絶頂を同時に迎えた。
「っく、あんっ! ゔゔああああああっ!」
 ぷしっ、と潮を噴いて、さっそく新しいシーツを濡らす梓。愛液は、とうの昔に白くて強く糸を引く汁しか出なくなっている。
 そして、その液を全て嚥下して、蛍はさらに欲しがるように、ぐいぐいと舌を膣内へと滑り込ませる。
―――も、う……なんなの、さっ。蛍ちゃんのく、せに、ぃぃいいいい……っ!
 がくん、と腰を蛍の顔に押し付けて、梓は再び絶頂した。

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―――なんで、いちいち、上手いの、よっ。あ、また……っ。
「イ……っ、ゔあっ!」
 一方の蛍にとっても、梓の口淫は甘い地獄だった。
 梓の舌使いは、控えめに言ってもあり得ないぐらい巧みだった。巻きつくように蛍の陰核を捉えてしごかれて、絶頂しすぎて感覚が鈍くなってきたら会陰を焦らすように舐められる。そして、たまに菊門をぺろりと舐めて、びくついた瞬間に一気に膣を舐めつくされるのだ。耐えられる方がどうかしている。
 絶対500回は超える絶頂を既に与えさせられて、こちらも本気汁を梓の顔に噴きかける蛍は、焦りから梓への責めを強める。
 私は拷問役でないといけない。
 だとしたら、梓を私より絶頂させないとダメなはずだ。
 自らの首を絞めるとわかっていながら、蛍は梓の秘貝から口を離した。
「あず、さ、あああああああああああああっ!」
「なん、でっ、っふ、あああああああああ、あ、んっ、ああっ!」
 名前を呼んだ瞬間。
 乳首につけられたパッチが激しく振動して、蛍と梓は立て続けに頂点を極める。
 ぷしっ、ぷしっ、と甘酸っぱい蜜で口まわりをべたべたにして、それでも蛍は止まれない。
 なんでか知らないが、名前を呼んで、ペナルティを受けるときだけは、梓の方が果てる回数が格段に多い。
 そして、理由もわからないまま、蛍は同じことを繰り返す。
「あずさ、あっ、ゔ、ああ、あず、さあああ……っ、あ、ずさっ! ひゃ、あああっ!」
「ああんっ! く、はあっ! む、りだってやめてやめてっ! んんんんんんんあああっ!」
 お返しとばかりに激しく陰核を弾き舐められ、さらに乳首への刺激で、蛍は頭が白く弾けるほどの官能に飛ばされた。
 対して梓の方も、想い人から名前を呼ばれて、秘部を虐められ、さらに屹立した乳首まで振動責めにされて我慢できるはずもなく、きゅうう、と体を丸めて絶頂する。
 むせかえりそうな愛液の匂いと、相手の体温と混じって快楽の渦にどろどろ溶けていってしまいそうな棺桶の中で。
 二人が思っていることは、まったく同じだった。
―――おかしく、なる…………っ!
           
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 そして、蛍の感覚が正しければ、金曜日の夜。
 背中に回された梓の手が、特徴的な振動を連続させていることに蛍は気づいた。
 指で数回背中を立たされて、今度は指の腹で引っかかれて。
 トン、とツーで連続するそのリズムに、蛍はとろけきった頭を無理やり働かせる。
―――モールス、信号?
 一度閃いてしまえば、あとは簡単だった。
 喘ぎながら、そして何度かアルファベットの汲み取りを間違えながら、蛍はようやく意味のある言葉を受け取る。
 曰く。
ごめん、任せて。
―――それだけ、で、わかるわけ、あ、ぁああ、あああっ!
「あああああああああっ!」
「う、……はぁ、んっ」
 全く緩む気配のない舌使いに翻弄され、その喘ぎ声ですら蕩けた声を漏らす梓に、混乱する。濡れた喘ぎ声を上げるしかない囚われの身で、いったい何ができるのかと。
 だが、結局、蛍が考えたところでどうにもならないのだ。
 八つ当たりをするように、蛍はぽたぽたと熱い液を垂らす梓の恥肉への責めを激しくした。

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