炎の熱血部長_快楽玩弄

『祝、バレー部、関東大会出場』

 そう書かれた横断幕を見て、赤城火燐は誇らしげな気持ちで鞄を持ち直した。ひけらかすつもりはないが、やはり部長として部の功績が認められるのは素直にうれしい。

 学費免除と設備の充実さにつられて受けたお嬢様学校のスポーツ推薦。

 入学当初は校風が合わずにやたらとむずむずしていたが、三年になればさすがに慣れた。そして慣れてしまえば、あとは居心地が良かった。

「入ってよかったな」

 素直な人が多く、みんな叱咤激励についてきてくれた。

 本当に、今この段階では、火燐はこの学校に入ったことを正解だと思っていた。

■■■

というのが、今朝の回想だったのだが。

「やめる……? どういうこと?」

 部活が休みの月曜日、二年生のチーフである中瀬愛理に呼び出しを受けて、火燐は放課後の体育倉庫に赴いていた。

 老朽化が激しい外見の割に中身は整えられているというアンバランスな体育倉庫で、愛理はくすくすと笑う。

「いえ、とくに不思議ではないですよね。大学受験を見据えて、早めに部活を引退したいという意見が多かったんですよ」

「でも、こんな時期に……」

 来週には関東大会の初戦がある。

 火燐の言葉を遮って、愛理はばさりと紙束を取り出した。

「退部届と委任状です。結局、部活の管理は顧問の仕事なので、これを出せば私の仕事は終わりですよ」

「ちょっと見せて」

 分厚い紙束の中には、主力選手の名前が何人も載っていた。

 さあ、と目の前が暗くなるような気さえして、火燐は愛理の肩を掴む。

「お願い、大会が終わるまででいいから考え直すように言って! 愛理も、考え直して」

「ふふ、そういうと思いました」

 妖しく笑って、愛理はもう一枚の紙を取り出す。

「安心してください、実は手は打っています。火燐先輩がこれを受けてくだされば、私たちは現三年生が引退するまで辞めません」

 ひったくるようにして受け取った紙には、こうあった。

 契約書

一、赤城火燐(以下、甲とする)は、バレー部の規定活動時間の半分を、下級生(以下、乙とする)の精神的苦痛の慰労に費やすものとする。

二、バレー部の活動がない日は、最高二時間を、下級生の精神的苦痛の慰労に費やすものとする。

三、甲は乙の命令に逆らってはならない。

四、上記二つが破られた場合のみ、即座に下級生は退部届を提出する。

「精神的苦痛の、慰労……?」

 はて、と首を傾げる火燐だったが、愛理は朱肉を取り出して間髪入れずに問いかけた。

「どうします? 受けます?」

「え、えーと……。その、具体的に何をすれば?」

「受けないんですね、わかりました」

「わかった受ける受けるから!」

 とりあえず四がある以上、下級生は退部届を提出できなくなるらしい。なら十分だ。

 そう思って、指印を押した火燐に、愛理は唇を持ち上げた。

「はい、無事に受理できました。ありがとうございます」

 愛理は契約書を大事にかばんにしまって、それから火燐を抱きしめる。

 甘い匂いが鼻腔に満ちて、火燐は素っ頓狂な声を漏らす。

「ひゃ……、え、ちょっとっ」

 そして、愛理の指がスカートの内側、太腿に伸びて、慌ててその手を掴んだ。

「なに、すんのよっ」

「……それはこっちのセリフですよ」

 バレー部で二年ながら主力として活躍するだけあって、愛理は背が高い。

 175センチの長身に上から冷えた目を向けられる。

「先輩、さっきの契約書。覚えてます? なんで、抵抗してるんですか?」

「え、いや、だって……」

 使い走りにされるとか、そういうのを想像していた火燐の頭が遅すぎる警鐘を鳴らす。

 一方で、愛理は内心で舌なめずりしていた。

 頭一つ小さい、可愛くて凛々しい先輩。くりくりとした大きな目が特徴的な童顔なのに、コートの中では誰よりも元気よく猛々しく檄を飛ばす先輩が、自分の腕の中で縮こまっている。

 ―――ああ、楽しい。

 内心の愉悦を隠しきって、愛理は二歩、後ろに下がった。

「次はないですよ? センパイ」

■■■

「……これで、いいの」

「意外と器用ですね。犬歯で噛んで固定しつつ会話できるなんて。もしかして、こういうの慣れてます?」

「そんなわけないでしょ……っ」

 顔を真っ赤にして、火燐は風通しの良すぎる下半身をもじもじと揺する。

 愛理による記念すべき初命令は『スカートを咥えて下着を見せろ』だった。

「短パン、穿いてないんですね」

「どうでもいいでしょ、そんなこと」

「ま、そうですね。穿いてても脱げって言うだけですし。ストリップがしたかったらいつでも穿いてきてくださいね」

 そう言って、愛理は白い下着の中心部を人差し指で押す。

 がくりと体を折り曲げて、火燐は一歩後ろに下がった。

 かろうじてスカートを咥えたまま、烈火のようにまくしたてる。

「ちょっと! なんでもって言っても限度があるでしょ。女同士でそんなとこ触るなんて……っ! こ、このっ!」

「……ちっ」

「あぐっ!」

 後輩に首根っこを掴まれて、火燐は目を白黒させる。

 据わった目で睨みつけられて、呼吸が止まった。

「これが本当に、最後通告ですよ。貴女は、二時間、限度無く逆らえないんです。返事」

「っか、は……ぁあ!」

 愛理の腕を両手でつかみ、しかし火燐はそこで止まる。

 ここで無理に抵抗するのも、逆らうにはいるのではないか。

 その葛藤を感じ取って、愛理は腕の力を緩めるとけらけらと笑った。

「わかればいいんですよ。わかれば、ね。……じゃあ、続きしましょうか。動くのも、腰を引くのも禁止です。わかりましたか?」

「……わか、った」

 すすす、ともったいぶるように内腿を撫でられて、火燐はぞわぞわと怖気を感じながらも頷いた。

 愛理の細い指が鼠径部から白い布地の上を這いまわる。下着越しに陰毛を撫でられ、陰唇をなぞられて、そのおぞましさにぎゅう、と目を閉じた。

 それから三〇分ほど、火燐はくすぐるような愛撫を股間に受け続けた。

 スカートの裾に唾液の痕がくっきりと残ってしまったころ、ようやく愛理は言葉を発する。

「思ったより感じにくいみたいですね。まだ濡れない」

「濡れ……? 漏らすとでも思ってるの?」

 羞恥に顔を染め上げながらも疑問符を浮かべる火燐に、愛理も戸惑って聞き返す。

「え、いや……え? あの、ちなみに先輩。自慰の経験は?」

「えっ、……と?」

 ―――あ、まじか。

 恥ずかしがったら無理やり聞き出そうとか考えていた愛理は、考えを改める。

この戸惑ったような反応は、本当に知らない人のそれだ。

 ―――まあ、それならそれでいい。

 体育倉庫の奥に置いてある、場に不釣り合いに豪奢な肘掛け椅子を示して、愛理は笑った。

「先輩、今度はあそこに座ってください。……ひじ掛けに足を乗せて、ね」

■■■

 ―――あと三〇分、あと三〇分……っ!

 それだけを念じ続けて、火燐は後輩からの愛撫を受け続けていた。

 肘掛け椅子に足を乗せる、結果、相手に差し出すように股間を見せつけるという筆舌に尽くしがたい羞恥に、全身が熱くなってくる。

 そして、下着の上からおおよそ一時間半の責めののち、愛理が顔を上げる。

 いつもどこか眠そうな垂れ目が、今日は妖しく輝いていた。

「先輩、絶頂って知ってます?」

「……幸福の、絶頂、とか? なんか、頂点みたいな、意味……?」

「果てる、イくとも言います」

「……………」

「おーけーです。……今から教えてあげますね」

「あ、ちょっと待って嘘でしょっ!」

 なんだか幼子に向けるような目をされて、愛理の顔が股間に近づく。ちろりと舌が覗いて、火燐は目を見開いた。

 ぬとり、と下着越しに生暖かい感触が秘部に当たって、押し付けられる。

 股間に電流が走ったような気さえして、火燐は思わず声を上げた。

「ひゃ、あっ……っ!?」

 自分の口から洩れた甘い声に驚いて口をつぐむ。

 火燐の変化に構わずに、愛理は舌を何度も何度も往復させる。

 長時間の愛撫を受けた陰部は、それだけで強く熱を持った。

「あ、ああ……ま、ってお願い……、まって、ひゃ、あああ……」

「まだまだ、ですよ。覚えてください、ここが陰核です」

「あっ、あああっ!」

 ぐい、と舌で何かを押されて、びりびりと電気が走る。気持ちいい、という感想が浮かんでようやく、それが快楽であるとわかった。

 じんじんと頭が熱くなってきて、たまらず火燐は叫んだ。

「お願い、とまって……! なんか、く、る、からっ……、お願いっ!」

「へえ、思ったより早いですね。焦らした甲斐があります」

 火照り切った体、女の急所を開かされて、火燐は必死に顔を振る。何度も太ももが内側を向くが、愛理の顔を挟むだけで口淫は止められない。

 ぐりぐり、ぴちゃぴちゃ。

 すっかり唾液と愛液まみれになった下着から卑猥な音をたてられて、脳がチカチカと明滅する。視界が端から白く染まる。

「あ、あああ……止まって、止まってっ……っ!」

 きゅうう、と下腹部が収縮するのを見て、愛理は最後に再び、陰核を舌先で押し込んだ。

「初めてですね……。イってください、先輩」

「あ、あ、……あっ! ああああああっ!」

 そして。

 どこかの誰かが設えた、快楽責めに特化した体育倉庫に、甲高い嬌声がこだまする。

 びくっ、びくん、と魚のように腰を跳ね上げさせて、火燐は後輩の手で初めての絶頂を与えられた。

■■■■■■

「ラストォ! 声出してこう!」

 熱気にあふれる体育館に、赤城火燐の声が響く。

 キンキンと高いわけではない。どちらかというと低音で、静かに話せば淑やかに聞こえるだろう。しかし芯が太く、体育館中に響き渡る。

 燃え盛るようなバレーへの熱と、周りにいる者が自然に元気をもらう様から、炎の熱血部長なんて言われる火燐。

愛理は練習中にもかかわらず唇の端を吊り上げた。

 その顔のまま、火燐に声をかける。

「部長、そろそろミーティングの時間ですよ」

「え、ああ……そうね」

 こわばった表情を浮かべる火燐の腰を撫でた。

「さ、体育倉庫に行きましょう」

■■■

「あ、あああ……あああああああっ!」

 体育倉庫に広げられたマットの上で大の字にされて、火燐は何度目かもわからない絶頂を迎えた。

 契約書を受け入れてから一週間。

 愛理をはじめとする一部の二年生に毎日のように弄ばれて、火燐の体は快楽に漬け込まれていた。

 両手両足を戒めるのは、それぞれがさっきまで一緒に練習していた二年生。全員が裸で、しっとりとしたやわらかい体温にがっしりと固められて、敏感な突起を責められる。

「あ、また……っく、ぅぁ」

「あは、我慢しますね。でも、ほら、ここを触ると」

「待って、そこはまって、っ!」

 両手足、脇やら太ももやらを撫でまわされるのとは別に、愛理に陰核をつままれる。愛液をまぶして数回擦られ、火燐は再び腰を跳ね上げた。

「あ、あああ……――~~~っ!」

「……先輩、かわいい」

「う、るさい」

 ああ、そういうところもとてもいい。

 変に反抗すると絶対服従でとんでもないことをされるかもしれないから強くは出られない。でも抵抗したいし屈服したくないから気弱気に睨んでくる。

 健気なところが、とってもいい。

 ぞくぞくと背筋を走る愉悦に身を任せて、愛理は大の字の火燐にのしかかる。

 恋人のように体をくっつけて、火燐の耳に舌をねじ込んだ。

「ひゃ……あ、ぁあ」

「耳も、敏感ですね。一緒にしてあげます」

 ぐちゅぐちゅと音を鳴らしてやる。

 火燐は、早くも絶頂の予感を感じ始めて、必死で体の力を抜こうとする。

 しかし、きゅうう、と乳首をつままれて、耳を音で犯される。さらに秘部の敏感な突起を何十回と擦りあげられてしまったら、我慢するのは不可能だった。

 耳元で、愛理の声。

「イクときは、わかってますね?」

「あ、くぅ……は、あぁ、イ、きます……イく、イ……っ、あ、ぁぁ…………?」

 だが、ぴくぴくと痙攣しだした火燐は、快楽の頂点付近で放置された。

 一斉に愛撫をやめる二年生に、絶望的な気分になる。

 それに追い打ちをかけるように、愛理はことん、と電マを置いた。

「さ、いつもの通り見せてください。先輩の芸を」

■■■

 犬の芸で言えば「ちんちん」と呼ばれる体勢になる。

 契約書をちらつかせられて、火燐は裸身を起き上がらせる。つま先だけを地面と触れさせ、足を割り開き、二年生が思い思いに座っている前で電マの電源を入れる。

「挨拶はどうしました?」

 愛理を睨みながら、火燐はわなわなと唇を震わせてつぶやいた。

「……変態、の部長の、拙い自慰を……どうか、見ていてくだ、さい」

「よくできました」

 電マが震える先端が陰部に触れる。強烈な振動に、たちまち火燐は薄く唇を開いた。

「あ、っくぅ、ぅぅううう……う、ぅ、っくあ」

「あは、かわいいですねぇ先輩」

「うる、さいっ、ぃ、ぃぃい、ああああっ、ああっ!」

 股を閉じそうになるのを必死にこらえて、火燐は電マを押し付ける。秘貝が開き、愛液が筋になって垂れ落ちて、羞恥で顔が熱くなる。

「先輩って、すっごくイきやすいですよね。もう、限界なんでしょう?」

 愛理に言われて、火燐は思わず口を開いた。

「毎日、こんなにされてたら、当然、でしょ……っ!」

「いやあ、私たちの中にそんなに敏感な人はいませんもん」

 ねえ、と愛理が問うと、ほかの二年も首を振る。

「ねえ先輩」

 びくびくとみじめに震える火燐に、愛理が言う。

「実は先輩、この状況に興奮しているんじゃないですか?」

「そんなわけ……っ」

「服を着た後輩に囲まれて、一人だけ裸で、恥ずかしい格好で自慰を見られるのに、興奮するんじゃないですかぁ」

 言い聞かせるように状況を列挙され、あまりの恥ずかしさに手が震えた。

 その拍子にふやけきった真珠玉を押し込んでしまい、火燐はひときわ大きくあえぐ。

「あ、ん……っ!」

「ほら、見たことですか」

「今のは、ちが……っ!」

「ま、いいですよ。……イくときは言ってくださいね?」

 それきり愛理は黙ってしまって、ただにやにやと見下ろしてくるだけになった。

―――この、どこまでも……っ。

 一週間かけて、エスカレートした快楽責めにはらわたを煮えくり返らせながらも、火燐は自分の体がもう制御できていないこともわかっていた。

「く、っそ、ぉ……う、ぅぅっ、あ、ああん……っ」

 快楽に溶かされた膣はたやすく愛液を垂らすようになったし、陰核と乳首もすぐに芯を持つように慣らされた。電マも、自分で気持ちの言い当て方がわかってしまい、どうしても快楽に流されてしまう。

 ウ“ィィィィィ、と一定の振動を陰部に当て続けて、数分がたったころだった。

―――だ、だめ、もう……っ。

「イく、イき、ます……っ」

「ちゃんと丁寧語が使えてえらいですねぇ。じゃあどうぞ、果ててください」

「あ、はああっ! イ………っく、イくぅ、ぅううううっ!」

 がく、がくんと腰を前後に振って、火燐は自慰で果てさせられた。

 ぴゅ、とまとまった量の愛液をマットに噴き出して、引き締まった裸身を快楽に打ち震えさせる。

 そして愛理は、くすりと笑った。

 体育館でだれよりも光り輝く部長の痴態を前にして、さらに上から言葉をかけた。

「ちゃんとイけて、えらかったですね。さ、最後に」

「………私の、下手くそな、自慰を、見ていただいて、……ありがと、う、ございまし、た……っ!」

 ぴく、ぴくと時折からだをきしませたまま、土下座で礼を言わされる火燐。その目にはうっすらと涙が光っていた。

■■■■■■

 赤城火燐が体を弄ばれてまで出場を望んだ関東大会から一週間後。

 中瀬愛理はいつものように、学校のはずれにある旧校舎保健室へと足を運ぶ。

 段々と大きくなってくる喘ぎ声を聴きながら、一週間前のことを思い出した。

■■■

「……どういうつもり」

 火燐は、手足を縄で縛られベッドに転がされ、無駄だとわかりながら火燐を睨んだ。

 関東大会当日、遠征先の救護室。

 火燐と愛理しかいない白い空間で、愛理は年下とは思えないほど妖艶に笑った。

「ええ、いつものお遊びの時間ですよ、センパイ」

「ふざけないでよ! なんのために私がこれまで……っ」

 玩弄の日々は二週間を超え、後輩に好き放題にされて、火燐の体は快楽に弱く作り替えられてしまった。

 今も、縛られるだけで秘部がしっとりと潤ってしまっていて、悔しさに顔を歪ませながら、火燐は叫ぶ。

「試合が始まる前に早く解いて! その後でいくらでも、していいから……」

「ふふ、していいっていうのは、こういうことですか?」

「ちょっと! ……、……っ」

 秘部をぐりぐりと押される。それだけで火燐はぴくりと体を反応させる。

「嫌がる割には良い反応するじゃないですか。ねぇ、マゾの先輩」

 調子に乗って愛理は何度も火燐の敏感な場所を責める。

火燐の筋肉質な太腿の間に膝を入れて、中途半端に開かせた付け根を、五本の指で押して、擦り上げた。

 火燐は絶対に声を出すものかときつく歯を食いしばったが、すっかり躾けられてしまった身体は堕ちていた。愛撫を受けるたびに腰を震わせて、指を誘うように、愛液の染みが服に広がっていく。

 美囚と目を合わせながら、愛理はぐり、と陰核のある場所を強く押し込んだ。

「あ、っぐ、ぅぅううっ!」

 たまらず声を漏らし、白い喉をのけ反らせて火燐は絶頂する。

「イっちゃいましたね、先輩。……さて、本題ですが」

「……もう、いいでしょ」

 未使用で薄桃色の襞から透明な愛液をシーツに垂らしながらも、気丈に睨み続ける火燐に、愛理は言った。

「今日って遠征じゃないですか。集合から解散までの時間を、契約書通り半分にすると、まるっと試合に出させないことも、契約上はできるんですよねぇ」

「…………なにが望み、なの」

「さっすが、お話が早い」

 そう言って、愛理は一枚の紙を見せる。

 書いてあるのは一行だけだった。

[隷属契約書]

赤城火燐は中瀬愛理に服従する。

 たったこれだけ。

 愛理は、するりと火燐を戒めていた縄を解いた。

 自由になった腕をさする火燐に、愛理は言う。

「こちらにサインして頂ければ、私はあなたの邪魔はしません。全部の大会にちゃんと出ますし、バレー関連では先輩のサポートを全力でしますよ」

 自由になっても心は縛られたままの火燐に、愛理は笑った。

「どうしましょうか、先輩」

 火燐は、後輩の裂けたような笑みを目の前にして、目の前が真っ暗になるのを感じていた。

 だってこんなの、詰んでいる。

 まだなにもされる前に、これを見せられていたら、サインすることはなかっただろう。

バレーは好きだけど、青春をかけていたけれど、でもこんなめちゃくちゃなことになるなら、断っていた。

 でも、もうすでに体は堕ちていて、愛理には何度も絶頂を迎えさせられていた。録画されていたこともある。

 それに、ここまで好き放題されて、結局欲しいものも手に入らないなんて、耐えられない。

「……から」

「はい?」

「契約する、からっ……! ……きゃっ」

 答えたとたんに、愛理の体がのしかかってきた。

 抵抗しようとする火燐だったが「服従するんですよね?」と言われて、体が固まる。

 するすると愛理は下半身に纏っていたものをすべて脱ぎ、バッグに入れていた張形をベルトで腰に巻き付けた。

 これからされることを理解して、火燐は小さく悲鳴を漏らす。

「……そんな、の入らない……」

「足を開いて、膝を両手で抱えてください。……服従です、先輩」

「……くっ、この……っ」

 必要以上にゆっくりと、火燐は言われた通りにする。

 愛理の突き込みは、火燐が初めてだからとかいう容赦は一切なかった。

 そして、試合開始が30分後に迫った救護室で、火燐は処女を散らされた。

 ぱんっ、と湿った音を結合部から響かせて、火燐は痛みと異物感、そして刺すような快楽に叫び声を上げる。

「ああああっ! あ、んんん、んぐっ!」

「そんなに叫んだら人来ちゃいますよ。……でもまあ、いっか」

 火燐の口を押さえていた手で腰を掴み、愛理は抽挿を繰り返す。

 深い突き込みのたびに、Gスポットを抉られて子宮を潰されて、火燐は陰核への刺激とは違う芯に響く快楽に翻弄される。

 口を大きく開き、真っ赤になった顔を左右に振る姿は、まさしく犯されているという言葉にふさわしい狂態だった。

「く、あんっ、あああ……うううっ!」

「悔しそうですね、先輩。……でも、我慢できないんですよね」

「このまま、終わると思うなっ、……ああっ! んあっ!」

 やけっぱちのように睨みつけるが、憎い後輩のストロークで愛液を垂れ流す。

 顔を近づけて、愛理は言った。

「イってください。……奴隷の、先輩」

 囁くように言って、両手で火燐の頬を掴む。

 顔を反らせないようにして、愛理はとどめとばかりにひときわ強く、張形を膣に打ち付ける。

 そして、バレー部の熱血部長と言われていた赤城火燐は、まさしく奴隷らしく、主人の命令通りのタイミングで体を震わせて、屈服の潮を吹かされた。

「あ、っく………もう、だめっ、イく、イく、イくぅうううっ!」

■■■

 関東大会は、初戦で負けた。

 ダークホースとして注目されていたお嬢様学校だったが、部長の動きが妙に悪かったのが敗因と一部では囁かれている。

 そんなことが書いてある地方紙をベッドサイドに投げ捨てて、愛理は笑う。

「良い恰好ですね、先輩」

「止めて、これ止めてっ!」

 四肢をベッドに括られて、乳首と陰核、膣内と菊門にローターを埋め込まれて、火燐はどろどろになった裸身をのたうち回らせていた。

「止めてよ! この、屑っ!」

「屑とはひどいですねぇ。引退した後もバレー部へのオブザーバー参加は認めてあげてるんですから、感謝して欲しいぐらいですよ。……って、聞こえてないか」

「く、あっ、イく、また……イ、っく!」

 がくん、とまた絶頂を叩きつけられて、火燐は快楽に打ち震える。

 旧校舎の保健室。奥から二番目のベッドに愛液を垂れ流して、今日も火燐は後輩に弄ばれる放課後を強制された。

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